あれから一週間が経った。
忘れないうちに書きとめておく。
一昨年の年末、名古屋から実家に帰る高速バスの中で。
YouTubeのおすすめに表示された、「愛に気をつけてね」という意味がわからないようでわかるようなタイトルに惹かれて、そのライブ映像を再生した。
なんだこの最高な曲。
音楽のことは全然詳しくないのだけど、
音の運びとか、テンポとか、メロディーにピッタリはまってる歌詞とか、なんかなんか気持ちいいじゃんね。
なにより、パフォーマンスがかっこよかった。
こんなに色んな表情して、こんなに動き回って、チャーミングなポーズとかも決めちゃうんだ。
バンドってよりパフォーマーだなと。
ショーを見ている気分だった。
そんな感じで、ドレスコーズが、毛皮のマリーズが、志磨さんが好きになった。
毛皮のマリーズは特に私にハマって、色々な曲を聴きあさった。
純粋で懐かしいような感じがたまらなかった。
一番これだー!って思ったのはメリールー。
当時恋愛で連敗に連敗を重ねて、「愛なんてねえんだ」と不貞腐れてた私の心にずきゅーんときた。
一人のひとを純粋に真っ直ぐに愛することは美しいんだ。間違ってないんだ。と。
志磨さんのラジオも聞くようになった。
びっくりした、こんなに柔らかい人なんだ。
ステージではバキバキだし、曲自体も魂の叫び!本音包み隠さず!って感じなのに、喋ってるときはもにゃもにゃなんだなと。
リスナーの相談をほわ〜と包み込む。下手なカウンセラーよりやさしく、でも背中を押す手は力強く。
惚れた。
かっけーよ。
バンド解散したりメンバー全員脱退したり思うようにいかなくて苦しいこともあったろうに、
人にこんなやさしい言葉をかけられるんだ。
それでいてこんなにアツい音楽をたったひとりでつくるんだ。
カッコイイ〜♡ってよりも、かっけーよ。
もうムリっすわ。お手あげっすわ。
いつか絶対にライブに行きたい。
この目で、あのパフォーマンスを見たい。
この耳で、志磨さんの歌声を聞きたい。
志磨さんはちょうど去年でメジャーデビュー10周年だったらしく、志磨万博という大きな節目のライブを予定していた。
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神に祈る。
当たった。
つづく→