着の身着のまま飛び出して

 


緊急事態宣言が明け、今日から出社している。
テレワークもずっと続くとしんどい。
朝支度してるときは面倒だなーと思ったけど、
出社してみると悪くない。
久しぶりに先輩と話すのも気分が晴れる。
まあでもテレワークも楽だし、
1ヶ月おきにテレワークと出社を繰り返すくらいがちょうどいいな。
そんなんないけどな。



前よりもご飯を食べられなくなった気がする。
これまでの8割くらいの量でお腹いっぱいになる。
大学の時にアルバイト先のギャルが
「うち、恋するとご飯食べられなくなるんだよね」
と言っていたのを思い出す。
その時は理解できなかったけど、
大学4年生の時初めてその感覚がわかった。
胸がいっぱいになってしまって、お腹のキャパにまで侵食している感覚。
あるいは単に不安で食事が喉を通らない感覚。



この間、生まれて初めてバイクの後ろに乗せてもらった。
134号線をバイクとかオープンカーとか
なんでもいいから風を感じられるものに乗って走ってみたいという念願が叶った。
叶えてくれたのは、
2ヶ月前にゲストハウスで仲良くなった、今年二十歳になる男の子。
一緒にカレーを食べてから、海で黄昏れてたら
「セフレになってください」と言われた。クソワロタ。



恋をするとご飯が食べられなくなるギャルは、1年前に結婚したらしい。
お相手は、私とギャルが出会ったバイト先の社員さん。
彼女いるくせに私を口説いてきた社員さん。
ウブな私をきったない部屋に連れ込んだ社員さん。
結婚生活うまくやれてるといいな。



ナポリタン辛かったー。午後もがんばろ〜


 

恋愛は脳みそを溶かす。

・ようやくウグイスが上手に鳴くようになった。
春先は、ホーホケッ!とかホキョキョ!とか言ってちょっと慣れてなさそうだった。一年近くブランクあるもんね。鳴き方忘れちゃうよね。せっかく上手になったけど、もうすぐ夏が来る。

・紫陽花が立派に咲いている。
見頃はおそらく今週いっぱい。アパートの前にも白い紫陽花がひとかたまり。紫陽花って、普段は草にまぎれてるから、梅雨になると「あんた紫陽花だったんか!」ってなる。北鎌倉の紫陽花を見に行きたいな。

・映画館で『あの子は貴族』を観た。
東京はいつも特殊に描かれる。私自身、東京が目と鼻の先にある田舎で育ったから、東京への特別感は抱いていない。けど、地方の人が東京に憧れを抱いてる描写が好きだ。だから、東京が特別な世界に見える眼鏡をもっている人生が少し羨ましい。

・この春は、生きるとか死ぬとか父親とかというドラマにハマっている。
父親、うちのとーちゃんにちょっと似てる。女癖が悪いところとか、不器用なのか器用なのかわからないところとか、人の痛みがわからない人にはものすごく怒るところとか。

・恋愛は脳みそを溶かす。
最初はとろんとして気持ちよくなったと思ったらドロドロに溶けていく。あとは沼。溶けた脳みそでは歩いていけないので、できるだけ脳みそは溶かしたくない。でも、人生が辛くなると意図的に溶かしたくなってしまう。不健全だ。

・アマプラで『パーマネント野ばら』を観た。
余韻に浸っている。心がジンジンして眠れない。こういう、人の強い思いや願いが壮大な妄想を生み出している系の話にはめっぽう弱い。だからきっと『くれなずめ』もだめだ。観たい。この間友達と遊んだのが楽しすぎて、これ全部嘘だったらどうしようって言ったら自分で泣けてきた。どうかしてる。でもたまにある。幸せでしょうがない時ってふと切なくなる。
昔はこんなことなかったのにな。
大人になった証拠かな。

バレバレっすわ

 

3月31日、志磨万博は中野サンプラザで開催される。
午後半休をとっていざ中野へ。


中野に来るのは久しぶりで、
中央線沿いらしい空気に浮足立った。
めちょいい街ィ〜高円寺み〜〜〜⤴





ドキドキしながら時間を潰す。
目の前にあるものが、視界には入るのに頭に入ってこない。
時間が来て会場に向かって、席についてからも、携帯をいじったりせずに、ただただ幕を見つめていた。





会場が暗くなる。幕が上がる。
知らないイントロが流れて、虎柄のジャケットの志磨さんが現れた。


泣いた。マジ泣いた。
これまで他のバンドのライブ映像のダイジェストとか見て、泣いてる観客がいまいちよくわからなかったけど、
私はその時、志磨さんに手も振れないくらい泣いていた。

本当に本当に会いたかった人に会えたときって泣けちゃうよね。それだね。それなんだよね。


バンドワゴン

バンドワゴン

オープニングはバンドワゴンという曲だった。
一曲目が知らない曲でよかった。
バンドワゴンを聞くといつでも志磨さんに会えたときの感動を思い出せる。




「ロックスターって本当にいるんだ」
そんなことを思った。
ロックスターってなぜか外国人のイメージだったし、身近に感じられないというか(身近じゃないからロックスターなんだけど)、とにかく私の中ではおとぎ話めいていた。

いた。いま目の前にいるこの人こそロックスターだ。





最初から最後まで本当に素晴らしいパフォーマンスだった。
本当に素晴らしいものを見たとき、人は語彙力が、しぬ。
というわけでこれ以上は書かない。というか書けない。
レポはもっと詳しく書いてくれている人のを読ませてもらおう。
これは私の感情の備忘録。







それから、ファンマガジンを読み漁っている。
数年前に購読者イベントがあったんだ。
羨ましいけど、ああやって一対一で話せたら私本当に何も言えなくなっちゃうな、でももし話せたら何を伝えようなんて想像したりして。




とにもかくにも、志磨さんというかっけーすぎるロックスターに出会えてよかった。
もっと早く出会いたかったなんて思うけど、これもきっと運命。
25歳まで生きて、ちょっとだけの紆余曲折を経て志磨さんの音楽が響く感性・価値観になったから、志磨さんの音楽と出会えたんだ。





ドレスコーズがこの世にあるだけで、私、頑張れそうな気がする。
ちょっとくらい辛くても大丈夫な気がする。


音楽にこういう感情を抱くことははじめてだ。
だから、今ここにしたためる。


いじょう!!

もうムリっすわ

 
あれから一週間が経った。
忘れないうちに書きとめておく。






一昨年の年末、名古屋から実家に帰る高速バスの中で。
YouTubeのおすすめに表示された、「愛に気をつけてね」という意味がわからないようでわかるようなタイトルに惹かれて、そのライブ映像を再生した。



なんだこの最高な曲。
音楽のことは全然詳しくないのだけど、
音の運びとか、テンポとか、メロディーにピッタリはまってる歌詞とか、なんかなんか気持ちいいじゃんね。

なにより、パフォーマンスがかっこよかった。
こんなに色んな表情して、こんなに動き回って、チャーミングなポーズとかも決めちゃうんだ。
バンドってよりパフォーマーだなと。
ショーを見ている気分だった。

そんな感じで、ドレスコーズが、毛皮のマリーズが、志磨さんが好きになった。





毛皮のマリーズは特に私にハマって、色々な曲を聴きあさった。
純粋で懐かしいような感じがたまらなかった。
一番これだー!って思ったのはメリールー。

Mary Lou

Mary Lou


当時恋愛で連敗に連敗を重ねて、「愛なんてねえんだ」と不貞腐れてた私の心にずきゅーんときた。
一人のひとを純粋に真っ直ぐに愛することは美しいんだ。間違ってないんだ。と。






志磨さんのラジオも聞くようになった。
びっくりした、こんなに柔らかい人なんだ。
ステージではバキバキだし、曲自体も魂の叫び!本音包み隠さず!って感じなのに、喋ってるときはもにゃもにゃなんだなと。
リスナーの相談をほわ〜と包み込む。下手なカウンセラーよりやさしく、でも背中を押す手は力強く。




惚れた。
かっけーよ。
バンド解散したりメンバー全員脱退したり思うようにいかなくて苦しいこともあったろうに、
人にこんなやさしい言葉をかけられるんだ。
それでいてこんなにアツい音楽をたったひとりでつくるんだ。
カッコイイ〜♡ってよりも、かっけーよ。
もうムリっすわ。お手あげっすわ。



いつか絶対にライブに行きたい。
この目で、あのパフォーマンスを見たい。
この耳で、志磨さんの歌声を聞きたい。






志磨さんはちょうど去年でメジャーデビュー10周年だったらしく、志磨万博という大きな節目のライブを予定していた。

ファンマガジンにを購読して、先行配信でチケットに応募する。
神に祈る。

当たった。






つづく→

もう一度、春の交差点で出会う

最近お昼ごはんを会社の近くの公園で食べている。
新橋と虎ノ門の間に、こんなに素敵な公園があるなんて知らなかった。
この時期は桜が満開だから、お昼時はここらへんに勤める人たちで賑わう。
芝生にレジャーシートを敷いて、束の間のお花見を楽しんでいる。



話し相手もいないので、花見がてら人間観察にふける。
中国人のビジネスマン二人組は、いつも談笑しながら公園をぐるぐるぐるぐる回ってる。運動かな。
上司・部下・部下っぽい三人組は、お昼ごはんを食べた後よくキャッチボールをしている。仲良さそう。
今日目の前にいるおじさん二人組は、片方がスーツっぽい服装をしてるのに、チューハイのロング缶を飲んでいる。午後休とったのかな。自営業かな。それとも、飲んでも仕事できる人なのかな。はたまた、ワイシャツが私服なのかな。


みんな桜が見たいんだなあと思うとほっこりする。
普段ピリリとしてる人でも、桜を見てる時は心がやわらかくなるんだろうなあ。
   




今年は、春が久しぶりに感じる。去年の今頃は家にこもりきりだったから。2年ぶりの春だ。
先週よりも葉っぱが増えた。ソメイヨシノは今週いっぱいかな。
緑の桜が咲き始めた。近くで見ると可憐で本当にかわいい。
濃いピンクの桜はこれから咲くみたい。
たのしみ。


 

三寒四温

 


 


すっかり春めいてきたなあ。

三寒四温。サンカンシオン。最近覚えた言葉。
寒い日3日、温かい日4日、それを繰り返して春が来るんだって。




どうしてるかな〜なんて最近よく考えるのは、興味か、後悔か、単なる寂しさか。

元気かな。
どこで暮らしてるのかな。
やりたいことできてるのかな。
きっともう彼女がいるんだろうな。



偶然会ったりしないもんだね。そりゃそうか。
もしどこかで偶然会えたら、
マヂカルラブリーM-1優勝した話とか、
あの時霜降りのジングルだと言っていた曲がアルピーのジングルだったこととか、
ほんの少しだけ料理ができるようになったこととか、そんな話をしたいな。なんて。

さよなら涙目

 


劇場公開からずっと気になっていた映画
『隠れビッチやってました』を観た。


口コミはわりと評価低めだったんだけど、
個人的にはぎゅんぎゅん来た。苦しくなった。



主人公のひろみ、自分を見てるみたいだった。
いやあんなにモテませんが。

強がってるけど本当は自分に自信がなくて、
自分を認められなくて、他人に認めてもらおうとする。
どこかで自分が愛されるはずがないと思ってるから、
貰った愛を疑うし、ちょっとしたことでものすごく不安になる。
やっぱり私のことなんて好きじゃないんじゃん!なんて思って癇癪を起こす。痛いほどわかるわ………




特に、買ってきてって言ったものを買ってこなかっただけで異常なほど怒るところとか共感(っていうのも変だけど)した。
そうなんだよね、些細なことなんだけどね。
「私がお願いしたことを叶えてくれなかった」っていうところだけを切り取って、自分が大切にされてないっていう風に変換しちゃうんだよね。
思い通りにいかないときに癇癪を起こすのはだいたいこの思考回路なんだろうな。




あと、ひろみが「全部受け入れてもらえるってことがこんなに温かいって知らなかった」っていうのも、ほんとーーーにわかる。
全部許してもらえることの安心感に触れると、それがなくなるのがどうしようもなく怖くなるんだよね。
だから、何度も何度も確認する。理不尽なことで怒って、それでも許してもらえるかどうかを確かめて、許してもらえたら、「まだこの幸せはなくなってない、大丈夫だ」って。




私はひろみみたいにモテないし、父親に虐待されたこともないけど、「自信がない」「自分を認められない」っていうところは一緒だったな。




自分を認められないのは、きっと両親のことが影響してる。誰も悪くないし、私はこの家に生まれて本当によかったと思ってるんだけど、子どもの頃はそう思えなかったんだよね。

ずっと負い目に感じてたし、負い目に感じてる自分のことが嫌いだった。なんでこんなに大好きなのに恥ずかしいと思ってしまうんだろうって、こんなふうに思っちゃう自分は最低だって。そういう思考が目に見えない奥の奥にずっとあったんだよね。
だから、それを補おうとして、価値のある人にならなきゃって色々やってきたし、今でも藻掻いてる。
これはそろそろ卒業したいな。



愛されるはずがないと思ってしまうのは、きっとお父さんがプリンしてることを知ったときのショックだろうな。家族が何より大好きで、どこへ行くにも家族3人おそろいのお土産を買って帰るような子だったからな。本当にショックで心がえぐられたのを覚えてる。
運悪く同時に携帯も水没してたから、腫れた目でブレーメン通りのソフトバンクショップに行ったなあ。





どんな過去やコンプレックスがあっても、やっぱり幸せに生きたいし、そのためには今のままじゃだめなんだと思う。
ひろみはきっと、許してもらったことで変われた。
でも今の私には許してくれる人はいないから
自分で自分を認めてあげるべきなんだ。




さよなら、涙目

さよなら、涙目

  • Kitri
  • J-Pop
  • ¥255


これ主題歌もいいよね。
吐息みたいな儚い声が、ひろみの脆さと重なる。
せっかく借りたし明日も見ようかな。