恋愛は脳みそを溶かす。

・ようやくウグイスが上手に鳴くようになった。
春先は、ホーホケッ!とかホキョキョ!とか言ってちょっと慣れてなさそうだった。一年近くブランクあるもんね。鳴き方忘れちゃうよね。せっかく上手になったけど、もうすぐ夏が来る。

・紫陽花が立派に咲いている。
見頃はおそらく今週いっぱい。アパートの前にも白い紫陽花がひとかたまり。紫陽花って、普段は草にまぎれてるから、梅雨になると「あんた紫陽花だったんか!」ってなる。北鎌倉の紫陽花を見に行きたいな。

・映画館で『あの子は貴族』を観た。
東京はいつも特殊に描かれる。私自身、東京が目と鼻の先にある田舎で育ったから、東京への特別感は抱いていない。けど、地方の人が東京に憧れを抱いてる描写が好きだ。だから、東京が特別な世界に見える眼鏡をもっている人生が少し羨ましい。

・この春は、生きるとか死ぬとか父親とかというドラマにハマっている。
父親、うちのとーちゃんにちょっと似てる。女癖が悪いところとか、不器用なのか器用なのかわからないところとか、人の痛みがわからない人にはものすごく怒るところとか。

・恋愛は脳みそを溶かす。
最初はとろんとして気持ちよくなったと思ったらドロドロに溶けていく。あとは沼。溶けた脳みそでは歩いていけないので、できるだけ脳みそは溶かしたくない。でも、人生が辛くなると意図的に溶かしたくなってしまう。不健全だ。

・アマプラで『パーマネント野ばら』を観た。
余韻に浸っている。心がジンジンして眠れない。こういう、人の強い思いや願いが壮大な妄想を生み出している系の話にはめっぽう弱い。だからきっと『くれなずめ』もだめだ。観たい。この間友達と遊んだのが楽しすぎて、これ全部嘘だったらどうしようって言ったら自分で泣けてきた。どうかしてる。でもたまにある。幸せでしょうがない時ってふと切なくなる。
昔はこんなことなかったのにな。
大人になった証拠かな。