お菓子は心の栄養。



 





死ぬってことがよくわかってない。




はじめては、
隣の家のおじちゃん、見ないなーと思ってたら
亡くなったって聞いたとき


そんなに仲が良かったわけでもないけど
もう会えないんだ、不思議だなあって思った。






2年前、おじいちゃんが亡くなった。
私が会いに行く予定だった日の
お昼11時ごろに亡くなった。

おじいちゃん、大往生だったんだ
素晴らしいね

「ぬくいな」って言いながら
奥の部屋から出てくるおじいちゃん、

「海行ったか」ってお昼ご飯のとき
いつも聞いてくる。

そういう、声とか、立ち姿とか
肌、指、着てたもの、質感
覚えてるのに、感覚的にはついさっきの
近くにあるのに

もうそれに触れることはできないって
私にはそれがいまいちよくわからない

理解できない
どういうことなんだろうって





5月にお父さんが亡くなった



昨日、お父さんが夢に出てきた

私が2階の自分の部屋で寝てたら
お父さんの声がして、
びっくりして、
あわてて吹き抜けから1階をのぞいたら
お父さんがすわってて、お父さんのつむじが見えて
お父さんだ!!と思って階段を駆け下りたんだけど
ごめんね、行かなきゃいけないんだって
そんなようなこと言われて
お父さんは玄関に向かっていって
嫌で、お父さんを肌で感じたくて
抱きしめて
触れてるお腹があったかくて
亡骸の下に手を入れたとき、
まだあったかかったことを思い出した

目が覚めたのは真夜中で
夢のストーリーがあまりにも悲しくて
涙が出てきて
泣きながら寝た





今もお父さんの物が
減ってはいるけど
そのまま置いてある家

工具だって
お父さんがさっきまで使ってたような温度感

こんなに鮮明に思い出せるのに
声も姿も感触も

なのにもう会えない
それがわからない
こんなに覚えてるのにどうしてもう会えないんだろう




誰の死でも、それが理解できない

いつになったらわかるようになるんだろう