志々島

  





香川6日目。
なんだかんだ観光名所は行き尽くしてて
あと2日どう過ごそうか悩んでいたら、
丸亀のゲストハウスのオーナーが
「志々島」という離島を紹介してくれた。


瀬戸内海にたくさん小さな島があるのは知ってたけど、
どれも無人島に近い島ばかりで
観光客が行くようなところではないと思ってたから
人口20人ほどの島を紹介されて、目から鱗
聞くところによると、本当に島。
端から端まで歩いていける。(疲れるけどね)

そして、なんと樹齢1200年の大木があるそうで。
1200歳の生き物…素敵……!
そんな運びで、電車を乗り継ぎ、炎天下の中30分歩き、港へ。


志々島への船は思ってたよりも小さかった。
観光客用じゃなくて、
島を行き来する人が使うんだなって感じ。

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乗客は私含めて3人。
さてと船の電波が悪いテレビでのど自慢でも観るか…………
12時50分!ネバヤン!フジロック!ユーチューブライブ配信!!!!
楽しみにしてたヤーツーーー
歌いたい気持ちを抑え、
体ゆらゆらしながらライブ配信観てた。

30分足らずで志々島に到着!
降りたら案の定誰も居なかったので
引き続きネバヤン♪日陰で一人フェス♪
歌って踊ってめっちゃ楽しい。離島でよかった〜
大好きなmotel歌っててテンアゲだった〜
いちばん好きな曲!ま〜ちま〜でゆこおぉ〜♪




脱線(๑´•.̫ • `๑)




ひとっこひとり通らないのでとりあえず探検。

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バリ好みなんですけど。さいくぅ。






ただ一つ難点が。



スズメバチめっちゃおるやん。



えっスズメバチって刺されたらやばいんですよね?
これ私ひとりで刺されたらどうすんの?
病院なんてあるわけないし
助けてくれる人もいないし
えっ。最悪の場合あるよね?




いや、交尾しちゃってるし。
加えて道端ででっかいフナムシが裏返ってるし。
見たことない色の虫いるし。
カマドウマいるし。でかすぎるし。ペット?
リード繋げて散歩できるサイズ感。

本当に虫が苦手だから(虫さんごめんね)
進もうにも進めなくて。
あの細い道進みたいのに
カマドウマが通せんぼして進めないし。
立ち往生してるとスズメバチがブンブン
私の周りを飛び回るし。



もうどうしようもなくなって、
一旦頭抱え込んでしゃがんだ。

でもしゃがんだって誰も助けてくれないんだよな。
誰もいないんだもん。
立つ。





樹齢1200年の大木見に行こう!と思ったんだけど
それこそ〈ハチぶんぶんカマドウマビューン巨大とかげしゅしゅしゅクマバチぶんぶん〉そして無人

ああ無理。ホント無理。
途中まで行ったけど引き返す。
引き返すのもしんどい。
しんどかった道のりをまた通らなきゃならない。
だから人生は引き返したくないね。意味不。






もういい。やぎ見る。

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メヘヘヘヘ〜かわゆす。








もう諦めよーと思ってたら、
休憩所を運営してるお母さん登場。
暑かったでしょー!て冷たいお水をくれた。
しみる。しみわたる。





ハチすごくて大木見れなかったんですよ〜って話したら、

「え!!!?!?それは意味ないわ!!!!今から行ったらええわ!!!絶対行った方がええわ!!!!行き!ハチ刺さんけん!!!絶対行き!!!!!!!!」

笑 めっちゃ言う。半強制。笑

なんでも、お母さんはその大木に惹かれて
神戸から移住してきたそう。
べっぴんさんなのよ。お母さん。
神戸も惜しいことをしたね。






いやでも本当にハチ怖いし、
カマドウマもたくさんいたし、
ひとりでどんどん森入ってくのちょっと怖いし、
てか本当に一人だと廃墟って結構怖いし。

恐怖心しかなかったんだけど
でも、せっかくだし。
せっかくオススメしてもらったんだし。
せっかく船乗って来たんだし。
せっかくお母さんが背中押してくれてるんだし。



よし、行こう!行きます!!!





お母さん「これ着!」

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派手〜。笑
かかしに着せる予定だったらしい。笑



ハチの音を聞きたくないので、
ダチョウ倶楽部みたいにタオルを巻いて、
途中にあったセルフサービスの蚊取り線香をぶら下げ。



いざゆかん!!!!




平常心、平常心。自分に言い聞かせる。
ハチが周りを飛びまわろうと、
巨大カマドウマが接近しようと、
見ない。反応しない。前だけ見て歩く。

暑い。スタスタスタスタ。
平常心。平常心。あ、いけるかも。




と、そこで墓地ドーン。さすがにびびる。
いや、平常心。そこに〜私は〜いません〜。






もう何なら走ってる。色々怖いし。
めっちゃ上り坂かと思ったらめっちゃ下る。
死ぬほど息あがる。
でもひと休みはできない。怖いし。





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感無量。
圧倒された。
自然ってすごいと思った。
木あったかかった。生きてるんだね。



なんだか少し強くなった気がした。







背中を押してくれたお母さんには感謝。
お母さんが言ってくれなきゃ諦めてたなあ。
あやこさん。ありがとうございます。



帰ってきてからも、色々な話を聞かせてくれた。

志々島、昔は1200人くらい住んでたんだって。
学校もあったんだって。
私がさっき見たのは軍人墓地らしい。
日露戦争の頃からあるんだとか。
海沿いにあるお家みたいなお墓は
昔そこで土葬してたらしい。
両墓制だっけ?埋めるお墓と、お参りするお墓。
2つあるんだって。




あとは、さっこさんの話。
私は、まだ会ったこともないさっこさんという人に
とても心惹かれた。
忘れないうちに、明日にでも書こうかな。




旅って本当にたくさんの事を得る。
学びがある。
書ききれないほど。
でも忘れたくないからなるべく書き留めておこう。





志々島、来てよかったなあ。
教えてくれたウェルかめのオーナーさん、謝謝。








今日行った銭湯、奥の壁が一面水槽になってて
錦鯉が泳いでた。うん、よき。